11月14日に阪神競馬場でエリザベス女王杯が行われました。例年は京都競馬場で開催される同レースですが、改修工事のため阪神競馬場にて開催されました。

圧倒的な強さが期待される馬はいなかったものの、今年の春には無敗でGIの大阪杯を制したレイパパレを中心に、面白いメンバー構成になりました。上位人気の馬たちが不安材料を抱えていたため、荒れる可能性も期待され、大万馬券を狙った方もいるでしょう。

実際にエリザベス女王杯は過去に大万馬券が出たことがありますし、今年は阪神競馬場での開催なので過去のデータを参考にしにくいなど、荒れる要素は本当にたくさんありました。

1番人気は上記したレイパパレで、単勝2.9倍。大阪杯を勝利したあとは2200メートルの宝塚記念とオールカマーを使い、共に敗れています。距離的な不安もささやかれた中でのレースとなりましたが、今回はルメール騎手が鞍上ですから当然期待もされていました。

2番人気は先日の秋華賞で初GI勝利を収めたアカイトリノムスメで、GI連勝を狙っていました。3番人気は牡馬相手にも強い競馬を見せ、日経賞やオールカマーも勝利しているウインマリリン。ただウインマリリンは1週間ほど前に一頓挫あったみたいなので、その点が不安でしたね。

暴露王が見守る中レースがスタートすると、まずはシャムロックヒルがハナを切ります。しかしすぐ後にはロザムールが続き、想像よりも速い流れになりました。

人気の馬たちはどちらかというと5番手よりも前に付け、最後の直線に向かいます。人気の馬たちはそれほど伸びなくて、道中は後ろの方にいたアカイイトが抜け出しを図り先頭に立ちます。

2着争いをめぐって複数の馬が我先にと伸びてきますが、結果的に2着は松山騎手が騎乗するステラリア、3着は横山典弘騎手のクラヴェルでした。4着はソフトフルート、5着がイズジョーノキセキで、10→7→9→11→12人気で決まり、3連単の配当は3,393,960円でした。

ちなみに香港で販売されたエリザベス女王杯の4連単馬券の払戻金額は1億円程度だったと報じられています。

それにしても思わぬ荒れっぷりに驚いた方も多いでしょう。

1番人気のレイパパレが6着に敗れましたが、前潰れの傾向があったとはいえやはり距離的に長かったのでしょう。
アカイトリノムスメはレイパパレに次ぐ7着。3番人気のウインマリリンは16着なので、やはり体調が思わしくなかったのでしょうね。

今後の牝馬路線は(ラヴズオンリーユーのように牡馬相手にも互角でやれる馬は除いて)混戦模様ですが、そんな時こそ新たな期待の馬が登場してくれるでしょう。

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