10月27日に東京競馬場で開催された天皇賞秋は、2019年のJRAのGIの中で最も豪華なメンバーでした。良馬場の中行われ、1番人気はやはりアーモンドアイでした。アーモンドアイは安田記念3着以来のレースとなり、暴露王が聞いたところでは前走敗れているためそれを不安視していた人も多いようです。しかしながらそういった不安を大きく上回る形で期待が持たれ、結果的には単勝オッズ1.6倍でした。

アーモンドアイに迫ろうかという勢いで2番人気に挙げられたのは、サートゥルナーリア。この馬は生涯でダービーだけで敗れていて、前走の神戸新聞杯は後の菊花賞馬などをあっさりと置き去りにし優勝。もしかすると天皇賞秋ではアーモンドアイに勝つのではないかという声も聞かれました。

そして少し間が開いた3番人気はダノンプレミアムです。デビュー当初から怪物候補に挙げられていた馬であり、2000m以下では安田記念を除いて全勝です。さすがに安田記念の16着は負けすぎ…という声も聞かれましたが、この馬が持っているポテンシャルに期待したとも大勢います。4番人気はダービー馬のワグネリアン、5番人気は大阪杯を勝っているスワーヴリチャード、6番人気はNHKマイルC馬のアエロリットでした。

レースがスタートすると、まず大方の予想通りアエロリットがハナを切ります。そして2番手には前走逃げて勝利したスティッフェリオ、そして2番人気のサートゥルナーリアも前目につけます。アエロリットが飛ばす展開の中3コーナーをカーブし、4コーナーにかかりますが、まだ上位陣は位置を保ったまま。最後の直線に入ってしばらくの間は芦毛のアエロリットが逃げ粘るものの、外からダノンプレミアムとサートゥルナーリアが、そして内からはアーモンドアイが狭いところからスルスルと抜けてきます。

4頭の争いかと思われましたが、内から抜けたアーモンドアイが他の馬を置き去りにして悠々とゴールイン。2着に3馬身差をつける圧勝で、2着はダノンプレミアム、3着はアエロリットでした。2番人気のサートゥルナーリアは6着に敗れてしまい、ここでは力を見せられませんでした。

勝利したアーモンドアイはこれで10戦8勝。GIは国内外を含めて7勝目とし、歴史的名馬としての地位をより確実なものにしました。これで年度代表馬はほぼ確定的でしょうし、まだ年内に他のレースにも出走すると思うので衝撃を再び見せつけて欲しいです。

2019年の天皇賞秋もとても感動的なレースでした。

関連記事:「暴露王を利用して競馬を制する