5月第1週から続いたGIレースも安田記念が終われば2週間GIがなく、宝塚記念まで待つことになります。そのこともあり安田記念は毎年注目を集めます。

当初は香港の最強馬、ゴールデンシックスティなどが出走するという報道もありましたが、結局日本馬のみのレースになりました。

とは言っても好メンバーが揃い、次世代のマイル王者を決めるレースとして恥ずかしいものではありません。圧倒的に抜けた馬がいない分単勝オッズも分散され、1番人気に推されたのは、田辺騎手が騎乗するイルーシヴパンサーです。

この馬は1勝クラスから東京新聞杯まで4連勝を果たし、これらのレースでは強豪馬も破っています。
ちなみに東京新聞杯で2着に下したファインルージュは安田記念でも注目の馬です。

2番人気は同じ舞台で開催されたNHKマイルCを制しているシュネルマイスターで、3歳時に安田記念に出走した際は残念ながら3着に敗れています。前走1番人気で臨んだドバイターフで8着に敗れている点や過酷な海外遠征明けという点も気がかりでした。

3番人気はGIで2回2着があり、1回3着のあるファインルージュ。ヴィクトリアマイルは直線に不利があり、2着に敗れており、今度こそはという思いもあったでしょう。

4番人気は昨年のNHKマイルCで非常に惜しい2着に入り、今年はサウジアラビアの1351ターフスプリントを制したソングラインでした。

他には3歳馬も人気を集め、残念ながらNHKマイルCは敗れたセリフォスが5番人気でした。

暴露王が見守る中、ゲートが開いてスタートが切られると、まずは外から16番のレシステンシアが好スタート。しかし内に切り込みながら内の馬を見て、ホウオウアマゾンを行かせます。2番手にはダイアトニック…というシーンもありましたが、鞍上が必死で手綱を引きます。

結局川田騎手が乗るダノンザキッドが2番手、そしてカフェファラオ、ダイアトニック、ファインルージュなどが前目に付けます。

3コーナーをカーブし4コーナーを回り最後の直線に向く頃には、各馬必死で追い始めます。逃げていたホウオウアマゾンだけが直線で内を走り、その他の馬はある程度外から追い上げを見せます。

まずはダノンザキッドが先頭に立ち、その後は各馬一気に交わし去り、結果的にソングラインがシュネルマイスターをクビ差抑えて勝利。NHKマイルCでは逆の結果でしたから、雪辱を注いだ形です。

3着にはレーン騎手が乗るサリオスが入り、3連単は64,140円。

もう一度同じメンバーでレースを行えば違う結果になりそうな安田記念ですが、ソングラインをはじめすべての馬に最高の競馬を見せてもらいました。

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