8月4日に小倉競馬場で小倉記念が、そして8月18日には札幌競馬場で札幌記念が行われました。「競馬場がある地名+記念」というレース名からもわかるように、それぞれの競馬場で開催されるレースの中で最大規模を誇ります。もちろん両方のレースとも多くの人に注目されていました。

小倉記念は1番人気がメールドグラース。メールドグラースは重賞2勝を含む4連勝でこのレースに臨み、斤量は57.5kgでしたが2.6倍の1番人気。普通に力を発揮できれば勝つと思っていた人もいるようですが、他にも気になる馬はたくさんいました。

気になる馬の中の1頭が2番人気のアイスストームで3番人気が2番人気と似た名前のアイスバブルです。そして4番人気がウオッカの子供のタニノフランケルで、ここまでが10倍圏内です。5番人気は宝塚記念で3着に入った経験を持つノーブルマーズということで、新進気鋭の馬もいれば実績馬もいました。

レースがスタートすると大外枠から飛び出したストロングタイタンが逃げの手に出ます。それに続く形でタニノフランケル、ノーブルマーズ、アイスバブルなども前目に行きます。道中馬群は一塊と言える状況で3コーナーを迎え、4コーナーに入り、直線に入ります。

まず直線に向くとタニノフランケルが先頭に立ちますが、その外から1頭だけ違う脚でメールドグラースが突っ込んできます。メールドグラースが優勝し、2着には6番人気のカデナ、3着はノーブルマーズでした。メールドグラースはこれで、秋のGIが楽しみになりました。

8月18日の札幌記念は、非常に豪華なメンバー構成でした。1番人気は菊花賞と天皇賞春を勝っているフィエールマン。しかしこの馬は勝ちきれないことも多く、2着や3着に甘んじるのではないかという声も聞かれました。

2番人気はダービー馬のワグネリアン、3番人気は有馬記念を勝っているブラストワンピース、4番人気は天皇賞秋の2着馬のサングレーザー。この他にも有力馬は多数おり、4番人気までが単勝10倍圏内でした。

スタートが切られエイシンティンクルが一目散に逃げ2番手以下に作法つけます。それに続きエリザベス女王杯で好走経験のあるクロコスミア、サングレーザー、ワグネリアンなどがその後に続きます。

3コーナーに入る頃には逃げるエイシンティンクルのリードはほとんどなくなり、4コーナーをカーブし最後の直線に入るとサングレーザーが先頭に立ちます。しかしブラストワンピースが内からスルスルと伸びて、最後にはサングレーザーを差し切り、クビ差勝利しています。3着に入ったのは1番人気のフィエールマンで、4着はワグネリアンでした。

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