9月7日に中山競馬場で紫苑S、9月15日には阪神競馬場でローズSが行われました。両方とも3歳牝馬が出走できるレースで、秋華賞やその他のGIレースなどを見据えた馬たちが出走します。紫苑Sは近年重賞になったばかりのレースですので、どうしてものローズSに比べるとメンバーレベルは低いと言わざるをえません。
紫苑Sで1番人気に推されたのは、オークスで2着に入り大勢の人をあっと言わせたカレンブーケドールです。そして2番人気はGI出走経験はありませんが、前走勝利し波に乗っているパッシングスルー。3番人気はルメール騎手が騎乗するレッドベルディエスで、4番人気はデムーロ騎手のグラディーヴァでした。
レースがスタートすると、まずメイクハッピーがハナを切り、それに続いて人気のカレンブーケドール、パッシングスルーなども前目につけます。馬群は一塊で道中進み、それは4コーナーをカーブして最後の直線に向くまで続きます。直線に向くとカレンブーケドールが先頭に立ちますが、その後内と外から交わされてしまい3着。
優勝はパッシングスルー、2着はハナ差でフェアリーポルカでした。パッシングスルーの血統は父がルーラーシップ、母父がクロフネです。
ローズSは1番人気が昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したダノンファンタジー。2番人気はオークス4着馬のウィクトーリア、3番人気は上がり馬でルメール騎手が乗るスイープセレリタスでした。
スタートが切られると、ルメール騎手が騎乗するスイープセレリタスが先頭に立つ場面も見られましたが、道中の後半からはビーチサンバが並びかけます。3コーナーと4コーナーをカーブして最後の直線に入ると、馬群はひと固まりという状況。ビーチサンバが抜け出し、ウィクトーリアも追いすがりますが、そんな中外から一気に1番人気のダノンファンタジーが交わし去り優勝。
今年に入りダノンファンタジーは桜花賞の前哨戦でもあるチューリップ賞を制しています。桜花賞とオークスでは本来の力を発揮できずにいたので、今回のローズSは久しぶりの優勝となりました。本番の秋華賞に向けて最高のスタートが切られた形ですね。ちなみにダノンファンタジーは父がディープインパクト、母父がNot For Saleという血統です。
今回の主役はまだ3歳の競走馬たち。これからどんどん成長し、想像もつかないような強い馬になる可能性も秘めているので、暴露王としては今後の活躍も楽しみにしています。両レースとも勝ち馬の生産はノーザンファーム…時代を感じますね。
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