3月になると徐々に強豪馬が始動し始め、1月や2月に比べて競馬が盛り上がってきます。3月の前半には障害の重賞も含めて、全部で7つの重賞が開催されました。
今回は特に注目馬が揃った弥生賞ディープインパクト記念と金鯱賞の結果について見ていきます。
3月7日に中山競馬場で行われた弥生賞
1番人気は3戦3勝で無敗のダノンザキッド。新馬戦を完勝し、その後は東京スポーツ杯2歳SとGIのホープフルSを勝利しています。当然人気が集中し単勝オッズは1.3倍でした。
2番人気はホープフルSで2着に入り、それ以外は全勝しているシュネルマイスターで、3番人気は2連勝中のワンデイモアでした。
レースがスタートすると横山武騎手が騎乗するタイトルホルダーが逃げて、それに続いてシュネルマイスターという展開です。タイトルホルダーの単騎逃げであり、余裕をもった騎乗。
4コーナーを回る頃には後ろから馬が押し寄せますが、直線に入ると逆に突き放す感じ。何とかシュネルマイスターが詰め寄り、そして最後には1番人気のダノンザキッドが追い込んできますが、結果的にはうまく逃げたタイトルホルダーが優勝しています。
タイトルホルダーは父がドゥラメンテ母父がMotivatorという血統なので、いかにもクラシック向き。敗れたダノンザキッドは初めて土がつきましたが、今後の成長を見守りたいです。思いもよらない結果になったので驚いたファンもいるかと思いますが、これが競馬ですね。
3月14日に中京競馬場で行われたのが金鯱賞
昨年の牝馬三冠を達成したデアリングタクトが出走することで話題になりました。その影響か、出走頭数は10頭と少なめ。
当然1番人気は単勝1.4倍のデアリングタクトでした。ここは勝っておかなくてはならないレースですが、馬場状態は悪く、不安視されていました。
そして2番人気は香港ヴァーズを制して、日本のGIでも2着に入った実績のあるグローリーヴェイズ。3番人気は実績十分のキセキ、4番人気は新進気鋭のブラヴァスです。
レースがスタートし暴露王が見守る中、まずギベオンが先頭に立ちます。後続を引き離した逃げではなく、どちらかというと引き付けた感じの逃げ。3、4コーナーで逃げるギベオンの手応えが一瞬悪くなる場面もありましたが、直線に入っても頑張って逃げ粘ります。
外からデアリングタクトがやってきて、そして、連勝中のポタジェも追い上げますが、ギベオンが勝利。圧倒的人気のデアリングタクトは残念ながら敗れてしまい、弥生賞に続いてこのレースでも、競馬に絶対がないことが分かりました。
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