良い天候の中、中山競馬場にて皐月賞が行われました。
1番人気は昨年のホープフルSを勝利した牝馬のレガレイラでした。牝馬の皐月賞1番人気馬といえばファンディーナを思い出すでしょうが、レガレイラは牡馬ばかりのGIでシンエンペラーをはじめとした強豪馬を破っているという点が評価されたのでしょう。残念ながら主戦のルメール騎手はドバイでのケガにより騎乗できず、今回は北村宏司騎手が騎乗しました。
2番人気は新馬戦を勝利し、2戦目の共同通信杯ではGI馬のジャンタルマンタル、期待馬のミスタージーティー、朝日杯フューチュリティS2着のエコロヴァルツなどを撃破したジャスティンミラノでした。
3番人気は昨年の朝日杯フューチュリティSを勝ち、前走の共同通信杯でジャスティンミラノに敗れたジャンタルマンタル。距離的な不安はささやかれていましたが、ポテンシャルの高さは誰もが一目置く存在です。
そして毎日杯では2着の馬に6馬身差をつけて圧勝したメイショウタバルが4番人気で、ホープフルS2着の実績があるシンエンペラーは戦前の想像より低い人気の5番人気でした。この馬までが単勝10倍圏内となっており、1番人気が3.7倍という点や1番人気が牝馬といった点からも荒れそうな雰囲気を感じたファンも多いでしょう。
暴露王が見守る中、ゲートが開いてスタートすると、案の定ビザンチンドリームが出遅れます。浜中騎手が乗るメイショウタバルがハナを切り、道中では2番手以下に6馬身程度つけていたシーンもあったほどです。
しかし3コーナー手前から徐々に手応えが怪しくなり、鞍上の手が激しく動きます。4コーナーをカーブして最後の直線に向くと、外から抜け出した川田騎手が騎乗するジャンタルマンタルが先頭に躍り出ます。
後続に圧倒的な差をつけたように見えましたが、その後、外からジャスティンミラノとコスモキュランダがすごい脚で追い込んできます。この両馬が1着、2着となって、3連単は78番人気の29,240円でした。
勝利したジャスティンミラノはクビ差での勝利ですが、危なげのない完勝劇だったといえるでしょう。これで3戦3勝の無敗、血統的にもダービーは全く問題ないと思いますし、想像以上の強さを秘めている可能性もあります。
残念ながら出走除外となったダノンデサイルは日本ダービーに出る予定ですので、今度こそジャスティンミラノをはじめとしたライバル馬たちとの決着を着けて欲しいと思います。
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