11月17日に京都競馬場においてマイルチャンピオンシップが行われました。このレースは秋のマイル王者を決める重要な一戦で、毎年短距離戦線を走る馬たちがこぞって出走するので、暴露王も期待しているレースです。アーモンドアイは天皇賞秋に出走し、その後は香港を目指すので出走しませんでしたが、今年は例年にも増して好メンバーが揃いました。

天皇賞秋で2着に入ったダノンプレミアムがいたことも理由に挙げられるでしょう。ダノンプレミアムは2歳時にGIを勝利し、その後は弥生賞などを勝ちますが、GI勝利には一歩届かない状況が続いていました。金鯱賞とマイラーズCを連勝して臨んだ安田記念はスタートでの不利もあり、最下位の16着に敗れています。久しぶりの出走となった天皇賞秋はアーモンドアイには敗れましたが2着に入り力を見せています。

当然マイルチャンピオンシップでも1番人気。2番人気は同じくダノンの冠名のダノンキングリー。この馬はまだ3歳の牡馬ですが、皐月賞3着、ダービー2着、そして毎日王冠では出遅れながら直線で一気の脚を見せアエロリットに完勝しています。もしかするとアーモンドアイに勝つのでは…と考えたファンもいます。以降は春の安田記念の王者インディチャンプが3番人気、4番人気が力をつけているダイアトニック、5番人気がムーア騎手が乗るアルアイン。

レースがスタートすると、まずマイスタイルがハナを切ります。それに続いてフィアーノロマーノ、グァンチャーレ、そしてダノンプレミアム等も前目につけます。特に馬順に大きな変更が見られないまま3コーナーをカーブし、4コーナーに向かいます。最後の直線に入るとマイスタイルが飲み込まれそうになりながらも頑張り、そんな中外からインディチャンプが1頭だけ違う脚で差し切り。

結果的に2着のダノンプレミアムに1馬身半差をつける完勝。3着には天才騎手マーフィーが騎乗するペルシアンナイトが入っています。残念ながらダノンプレミアムはGI2勝目とはなりませんでした。しかしながら圧倒的な力を持っていることは確実ですし、今回は勝利したインディチャンプを褒めるべきでしょう。

インディチャンプは父がステイゴールド、母父がキングカメハメハ。ステイゴールド産駒がマイルチャンピオンシップを勝つというのはなんだか信じられませんね。本来は福永騎手が騎乗する予定でしたが騎乗停止中のため、勝負強い池添騎手が代打騎乗し、見事大仕事を成し遂げました。

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