チャンピオンズSが近づくに従い、ダート重賞も活気を帯びてきました。中央競馬も地方競馬も秋シーズンに入り急に大レースが増加し、最強クラスの馬たちが出走するようになりました。
今回紹介する、みやこSと武蔵野Sは、共に11月に中央競馬で開催される重賞です。
11月5日に京都競馬場 みやこS
まず、みやこSは11月5日に京都競馬場において行われました。
オッズの上では単勝1倍台などの圧倒的に抜けた馬はいませんでしたが、セラフィックコールはレース前から相当注目されていました。デビューは3歳時の2月と遅いのですが、そのレースを1.3秒差勝ちし、その後は無傷の連勝街道を歩み、4戦4勝の状態でみやこSに臨みました。この馬の単勝オッズが2.6倍もつくことに驚きを隠せなかったファンも多いでしょう。
2番人気はウィリアムバローズ、3番人気はデビューから掲示板を外したことがなく5戦4勝2着1回のアスクドゥラメンテでした。
暴露王が見守る中、レースがスタートするとまず富田騎手が騎乗するペプチドナイルがハナを切り、少し間を置きアイオライトなどが続きます。最終コーナーをカーブして最後の直線に入ってもしばらくの間はペプチドナイルが逃げ粘りますが、残り200m地点で6番人気のメイクアリープが差し切ります。
しかし次の瞬間には外からセラフィックコールが1頭だけ次元の違う脚で悠々と差し切って、2着のメイクアリープに3馬身差をつける圧勝劇を見せました。
11月11日に東京競馬場 武蔵野S
11月11日に東京競馬場で開催された武蔵野Sは、3歳馬のペリエールが1番人気に推されていました。今年のヒヤシンスSを勝利し、ユニコーンSを勝ってはいますが、古馬相手の重賞で1番人気になるのは過剰人気…と思った人もいると思います。
2番人気は2歳時に全日本2歳優駿を勝ち、今年のフェブラリーSの4着馬、そして前走はオーバルスプリントを勝利しているドライスタウト。
3番人気は、ダート初挑戦となった前走3勝クラスのレースで0.7秒差の圧勝劇を見せたペースセッティング。
4番人気はタイセイサムソン、5番人気はレッドルゼルで、新興勢力に対抗する古馬陣。
スタートが切られるとメイショウウズマサがハナを切り、続いてケイアイシェルビー、タイセイサムソンという形。前半は前と後で馬群が2つに分かれる状態でしたが、最終コーナーに入る頃にはその馬群の状況も変化が見られました。
最後の直線に入ると2番手にいたケイアイシェルビーが抜け出しを図りますが、外からはドライスタウトが抜け出します。その後は2着のタガノビューティーと3着のレッドルゼルがやってきますが、ドライスタウトが1馬身4分の3差で完勝。
セラフィックコールとドライスタウトの対決も楽しみですね。
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