11月13日に阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯。当日の天候が悪くてレースが行われる際は芝の馬場状態が重馬場でした。しかも上位人気が拮抗しており、1番人気は無敗で牝馬三冠を成し遂げたデアリングタクトですが、秋華賞以来勝利がなく、前走のオールカマーも1番人気で6着に敗れています。

これは荒れる要素が非常に高く、特に馬券を買う人にとってはレースそのものだけでなく、予想の楽しさも大いにあったはずです。

上記のようにデアリングタクトが1番人気ですが、オッズは4.3倍です。2番人気のスタニングローズは5.7倍で、秋華賞を勝った勢いで古馬相手に勝利!という目標を立てていたはず。

そして3番人気はスタニングローズと同じく3歳牝馬のナミュールで7.3倍、そして4番人気は前走オールカマーでデアリングタクトやウインキートス相手に勝利したジェラルディーナで8.1倍でした。

ここまでが単勝10倍圏内です。

暴露王が見守る中スタートが切られるとまず内からローザノワールがハナを主張して、道中は2番手以降を少しだけ離して進みます。3コーナーをカーブする前には少しペースを上げ、4コーナーをカーブして最後の直線に入る頃には3馬身ほどのセーフティーリードがありました。

残り200m地点までは逃げたローザノワールが粘りますが、オーストラリアのレーン騎手が騎乗するウインマリリンが差し、そしてその外からジェラルディーナがすごい脚で追い込み、勝利を掴みとります。

同じく外から追い上げたライラックは届かず…という競馬でしたが、12番人気でこの激走は素晴らしいですね。ちなみに2着争いがかなり接戦で、結果的にウインマリリンとライラックが同着で2着となりました。

馬券圏内を外国人ジョッキーが占め、勝利したジェラルディーナに騎乗していたのはC.デムーロ騎手でした。2着のライラックの騎手はM.デムーロ騎手なので、兄弟で1着と3着ということになりますね。
さすが世界で活躍する兄弟ジョッキーですね。

1番人気のデアリングタクトは直線で伸びずに6着に敗れ、2番人気の秋華賞馬スタニングローズに関しては14着と大敗しています。

レース結果を見ると道中後ろにいた馬の活躍が目立ち、唯一ウインマリリンが比較的前目にいたにもかかわらず2着に粘っているので強い事は間違いありませんね。

勝利したジェラルディーナの母は名牝のジェンティルドンナ。伝説的な名馬が見事にGI馬を誕生させました。ジェラルディーナはまだ4歳なので、今後より大きな活躍が見込めるでしょう。

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